神秘家列伝(5)
出口王仁三郎はどうやら霊界に入ったようで、その様子を多少誇大妄想気味であるが語っている。
我々は王仁三郎を通して見たこともない世界をのぞいてみることにする。
子どもの頃から神童といわれ不思議な才能を発揮した王仁三郎だったが、どこかトボけたところもあった。
どうやら彼は「屁好き」だったらしい。
井上円了は大学者だが、どういう訳か「妖怪」が大好きで、それが自分でも不思議に思われたらしく「不思議庵主」と号されている。
井上円了は東洋大学の創始者であるが、迷信を除去しようと妖怪の研究をするうちに「お化け博士」と渾名されるほど有名になった。
すなわち彼は何を隠そう大の妖怪好きだったのだ。
仙台の町を歩いていると妙なことに気づく。
あちこちの店で奇妙な写真が飾られているのだ。
子どもだか大人だかわからないようなおかしな男の写真だ。
招き猫とか福助というのならわかるが、仙台ではこれが「福の神」というのだから驚く。
実在した「仙台四郎」がなぜ「福の神」として祀られるようになったのだろうか。
1800年代、駿府には有名人がいた。
同時代、隣の町の清水にはのちの清水次郎長がいた。
彼は次郎長ほど有名人ではないが、その奇行の数々は次郎長親分も足元に及ばない男だった。
安鶴は本業は左官だったが、実に多芸多才の人だった。
安鶴は大工も得意なら、彫刻、印刻、絵、狂歌、俳句もたしなみ、力も強かった。
ある日ふらりと村に現れた少年が、当時権勢を振るっていた織田信長の死ぬ日を予告した。
その後も時をこえ、場所をこえて歴史上の大事件に登場しては、未来を予言する少年。
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